ゆるら短歌diary

ゆるらと、短歌のこと書いていきます  

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

大引幾子歌集『クジラを連れて』を読む

著者は、大学四年(1980年)に塔短歌会に入会したと、あとがきにある。歌集『クジラを連れて』は、長く短歌を詠み続けた著者の二十代から四十代半ばの作品を収めているという。 〈ふれあふ〉と書くときスカートたつぷりと裾ひるがえるような〈ふ〉の文字…

光野律子歌集『ミントコンディション』を読む

鳥の羽をモチーフにした美しい装幀である。「かりん」所属の光野律子の第一歌集、『ミントコンディション』とは、「新品同様」という意味らしい。古物取引の場で使われる用語ということで、画廊のバックヤードに三十五年近く勤めたという著者ならではのタイ…