ゆるら短歌diary

ゆるらと、短歌のこと書いていきます  

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

紀水章生第三歌集『着地点のない日常』を読む

著者は、川柳をつくり、ドローンを自在に操り、YouTubeでは、美しい映像に短歌の朗読を重ねた作品を、次々と精力的に発表している。歌集『着地点のない日常』は、そんな著者の第三歌集である。 文字盤の消えてしまった時計からじかんを盗む如月の雨 音のない…

白井陽子歌集『切り株』を読む

読み終えて、しばらく泣いた。悲しさではなく、なつかしさとぬくもりと、切なさが入り交じったような涙だった。著者の半生を共に生きたような感慨があった。 白井陽子さんは、2013年に塔短歌会に入会したと記されている。すぐに自ら案内を見て、和歌山歌会に…