ゆるら短歌diary

ゆるらと、短歌のこと書いていきます  

2020-01-01から1年間の記事一覧

大森千里歌集 光るグリッド より

至近距離で、作者に一度だけお会いして話した記憶がある。フルマラソンをし、山に登り、看護師をし、眩しいほど明るくて健康的な印象だった。 ひとりよがりの偏見かもしれないが、そんな健康的な作者が、何故短歌なのかと疑問をもった。そして、そんな明るく…

歌集 チィと鳴きたり/丸山順司 より

非日常を消し去り、あえて日常の些細なできごとに焦点を当てた作品が多い。家族や、人間関係のつながりに関わる歌も極めて少ない。 これほどまでに、日常の歌を、これ以上力の抜きようがないというくらい気負いなく詠いながら、これほどまでに、世界が広がり…